お久しぶりです。
どんなに暑くとも団扇で頑張る榎戸です。
ここ最近暑い日が続きますが、熱中症に気をつてくださいね。
では、はりきって参りましょう!!
ついに始まりました「市民のための環境公開講座」
パート1のテーマは「エネルギー」です!初回は・・・
テーマ 「再生可能エネルギーと持続可能な世界」
講師 槌屋 治紀 氏
京都エコエネルギー学院学院長
のお話を伺いました。
そのレポートをしていきたいと思います!
まず、全体の流れとしては・・・
・地球温暖化の現状
地球温暖化はどうして起こるのかということから始まって、二酸化炭素の増加率や、日本の削減目標について。現在、削減目標が鳩山政権以来明確でなく、うやむやな状態にあるということも示唆されていました。
・ハードエネルギーからソフトエネルギーへの変化(ソフトエネルギー・パス)
1979年から原子力や石炭のような「ハードエネルギー」ではなく、今後は利用効率がよく再生可能な「ソフトエネルギー」を中心にすべきという、「ソフトエネルギーパス」というA.B.ロビンズの考えが紹介されました。
意外と早くから注目されていたのですね。
※A.B.ロビンズ:
2007年10月、地球環境問題の解決を示す貢献により、ブループラネット賞を受賞。2013年2月、「京都地球環境の殿堂」に選ばれました。
http://www.af-info.or.jp/blueplanet/doc/lect/2007lect-j-lovins.pdf(ブループラネット賞 詳細情報)
・再生可能エネルギー
世界の取り組みをふまえ、再生可能エネルギーの重要性を説明していただいてから、それぞれの発電方法の詳しい説明に移りました。再生可能エネルギーとは、太陽光や風力などの更新性の枯渇しないエネルギーのことで、今回この2つが多く取りあげられていました。季節や地域にあった再生可能エネルギーを組み合わせることで、より生産効果があがるそうです。
・今後の「持続可能な社会」について
最後は、再生可能エネルギーを支えるのは、省エネルギーを実行しようとする人の動きや、技術革新が必要があるといった内容でした。
再生可能エネルギーに頼りきらずに、自分たちの生活を見つめなおすことも必要なのですね。
この中で興味をひかれたのは・・・
・再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度について
これは、再生可能エネルギーの普及にも関わる話です。
最近、住宅の屋根に太陽光パネルをつけているお家もめずらしくないと思います。私もマイホームにはぜひ取り付けたいと思っていたのですが、いくら必要か皆さんご存知でしょうか?
例えば、住宅用 10kW未満の規模なら、設置コスト48-55(万円/kW)で、家の消費以外の余った分を40(円/kWh)で買い取ってくれとのこと。つまり、10年もすれば元がとれ、それ以上の利益を得ることができるということです!
なんと!知りませんでした(笑)
また、最近では「ご当地電力」といわれる、市民ファンドを作って、資金を集めて、再生可能エネルギーによる発電をおこなっている自治体も増えていると聞きます。個人ではなく団体で作るほうが効率的で、地域の活性化にもつながっていいですね!
再生可能エネルギーが新たな社会の仕組みを生み出す鍵となるかもしれません。
・人類は二酸化炭素換算で1人あたり10人の奴隷を持っている
これは、一見何だ?と思うかもしれません。説明しますと・・・
地球上の化石燃料の燃焼によって、年間260億t二酸化炭素が排出されます。
それに対し、人間は1人あたり年間365kgの二酸化炭素を排出しており、これを地球の全人口で考えると26億tになります。
ここに10倍もの差(10人分の奴隷=余剰)が存在している!!ということです。
人がいかに二酸化炭素を無駄に排出しているのかが分かりやすいエピソードですね。今後の「持続可能な社会」を実現するためにも、覚えておきましょう。
全体の感想
環境問題のなかでも「エネルギー問題」は、とっつきにくく、苦手意識を持っていました。しかし、槌屋さんの話は、身近な話題も踏まえてあり、わかりやすかったです。
再生可能エネルギーは、いいこと尽くめのようですが、安定供給やコスト面での課題もあります。
こういった課題克服のためにも、電力生産市場をより開かれたものにし、技術革新や大規模化なるといいなと思いました。
また、それと共に重要なのが、私たちの生活を振り返って無駄がないか、常に意識することだと思います。
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